閑谷学校の輝き

山陽本線、備前吉永駅を降りると、どこからか美しい竹笛の音が聞こえた。旅情さらなり、といった感慨を覚えつつ、駅から南の山間部を30分ほど歩くと、カマボコ型に積まれた水成岩の塀が静かに迎えてくれました。

水成岩のなまこ壁
水成岩の塀

閑谷学校は岡山藩の池田光政が1666年に建築を決意し、光政の亡き後は津田永忠がその意思を継ぎ1702年に長い年月を掛けて完成させた国内最古の庶民学校です。校門をくぐると椿山、光政の御納所、閑谷神社が配置され左手には国宝である講堂が建てられています。備前焼の赤瓦がとても印象的です。

閑谷学校講堂
閑谷学校講堂

講堂の床材はヒノキで作られ漆が塗られています。300年近く磨きこまれ、鈍く重厚に輝く床は学生たちによって建築が大事にされ愛されてきた事の証です。人間が手塩を掛けてメンテナンスし、時代と共に美しく古びていく建築は現代のそれでは失われつつある価値観だと思います。
インスタントな世の中にあって、閑谷学校は今でも我々に何かを教えようとしているに違いありません。

講堂内部
講堂内部
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