地産地消のはなし

日本建築家協会JIA会館1F 建築家クラブにてシンポジウム「これからの時代、土の建築ができること」に参加しました。

パネリストはフランスからジャン=マリー ルティエック氏、シルヴィ・ウイーラー氏、日本からは、松木憲司氏が登壇されました。丸山欣也氏のお話もあるはずだったのですが、中国からのフライトでトラブルがあり不参加となりました。残念。
お三方のお話で印象に残ったものを特に抜粋しますと、

・ローカルにあるものを使うこと。
・材料をわざわざ遠い所から運んでくる必要はない。
・文化的に地元のものを高く評価すること。

一言で言えば地産地消、よく考えてみるまでもなく自明の理であります。しかし、当たり前のことが通用しなくなっているのも今の建築の有り様と言えるのです。

たとえば森林大国の日本に外国の樹木を輸入する人がいます。外国の林業業者にお金を払い、製材職人に加工してもらい、港までは運送業者の手を借り、さらに塩害対策で薬品に漬けられ、長い時間を掛け莫大なエネルギーとコストを費やして船で日本まで送られます。さらに倉庫に届けられた後、現場までトラックで運び、ようやく日本の職人に組み立ててもらうわけですが、なんと無駄の多いことでしょう。家づくりに関わったと思われる外国の方々は、一体どんな人物か分かりようもないし、そもそもなんで日本に外国製の建築を作ろうとするのでしょうか。(ちなみに外来種のアメリカカンザイシロアリは輸入建材や輸入家具に潜んで日本にやって来たと考えられています。)

これはもうやめなければいけない。地元と言わずともせめて国産材を使い、国内の林業に貢献していただく方が余程この国の未来を明るくするものではないでしょうか。木材に限らず、土にしても紙にしてもレンガにしても石材にしても、それは同じことなのです。
近場でとれた木で柱を作り、壁には地元の土を塗る。時代が流れてその建築の寿命が来た時に、元の大地に戻ることができれば、それは素晴らしい地球への貢献ではないでしょうか。

奈良県橿原市
奈良県橿原市
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