増えるマンション

書店に行くと空き家問題を扱った本がたくさん売っています。数年前までは考えられなかったように豊富に扱われています。一方で東京を歩くといたる所でマンションの建設が続けられています。東京の空き家は、すでに81万7千戸であり、その内マンションの占める割合は64%と言われています。空き家問題というと一戸建てを想像するかもしれませんが、実はマンションの方が深刻なのです。

農家の後継ぎがいなくなったと言われた時代、首都圏に人が集まり千葉、埼玉、神奈川などに市街地が無秩序に拡大していきました。空き家問題はまず農家のある地方で発生したのです。一方で中央区など都心では地価の高騰などにより人口が激減。ドーナツ化現象と言われたように、さらに都心周辺部に人が住むようになりました。しかし、湾岸部の再開発により6万4千人だった中央区の人口が、ついに15万人を突破しました。逆ドーナツ化現象により今度は千葉、埼玉、神奈川、多摩地区などの都心周辺部で空き家が激増しているのです。「地方から首都圏」に住み着いた団塊世代と「首都圏から都心」に住みたがる団塊ジュニアという風に時代が変わってきたのです。

リゾートマンションが3000万、4000万で飛ぶように売られていた時代がありましたが、それが現在では資産価値を失い10万円で売られています。それでも売れない。売れない限りは管理費、修繕積立金、固定資産税は払い続けなければいけません。リゾートマンションに限らず都心周辺部でも確実にマンションが転売できない時代が来ます。1次相続を乗り切ったとしても2次相続の時はどうするのか?次の世代に借金を残すのと同じことになってしまいます。

個人住宅よりも深刻なマンションの空き家問題。公的な仕組みができないと泥沼になるように思います。次世代が住まない、売れない、貸せないで金だけが出て行く状況が目に見えます。民泊や老人施設への転用など考えることもできますが、現状ですら供給過剰なのだから、少なくともマンション総量を増やさないことが大事かと思います。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Share on Tumblr